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人生迷子

 オリジナル小説を書いたり、二次創作を書いたり、PBWのマスターとして活動したり、小説の感想を書いたり、日記を書いたり――要するに文芸するブログです。

自己紹介と近況報告と納品一覧

2020.02.09 (Sun)
 初めまして、あるいはようこそ!
 ここは、potato_47だったりトヨシロだったりする、ジャガイモ系ライターの創作ブログです。
 下記より、投稿作品や活動しているPBWサイトのマイページに飛べますので、どんな怪しいものを書いているのか気になることはどうぞです(「続きを読む」をクリックすれば、PBW関連の納品物一覧が開きます)。



■近況報告
・「小説家になろう」で新作を投稿するために設定をねりねり
・「三千界のアバター」のエキセントリックシリーズの続きを考え中



■投稿作品・マイページリンク
ハーメルンの投稿小説リスト
小説家になろうの投稿小説リスト
三千界のアバターマイページ
宵闇幻影奇譚の異界(マイページ)
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映画の感想3

2015.06.07 (Sun)
 まだ観たことのない映画を開拓しなくてはならないんだけど、どうにも惹かれる作品が少ない。
 半分は以前に観たことがあるものという悲しい状況。
 もっとまともな感想を書きたいけど、その気力が湧かないでござる。

●リアル・スティール
 親子の絆を描いたらしいけど、ぶっちゃけその面では微妙な作品。
 でも、私はこの映画が好きです。
 理由? そんなのロボットバトルが熱いからだよ!
 前回の映画リストを観れば分かると思うけど、私はロボットが出るだけで割と楽しめてしまいます。 
 色々と突っ込みどころはあっても、それを無視できる思いっ切りと勢いがあるラストのゼウス戦は胸が踊ります。

●メン・イン・ブラックシリーズ
 遊びが多く深く考えずに観ていられる名作シリーズ。
 パロディネタなどのおかげで退屈はしないが、その代わりに本筋が雑になってしまっているのが気になるところ。
 でも、3作目でストーリー重視になったら微妙になったので、これでいいのかもしれない。
 あと気になったのは、作品ごとにKのヒロインが変わる(増える?)ので、お前は恋人一筋じゃなかったのかよ! と突っ込みたくなる。
 というか、この作品にヒロインは不要だと思う。KとJのコンビが絶妙であり、宇宙人のゲテモノキャラたちが魅力的なので、美しい女性に頼る必要がなく、そんなロマンスよりもコンビの活躍をもっと楽しみたい。

●バタフライ・エフェクト
 バタフライ効果を主題にした過去改変モノ。時間要素は、ロボットの次に好きなのです!
 好きなだけに、評価が厳しくなってしまうんだけどね……。
 当時としては斬新な脚本? だったとあるけど、2004年にアメリカで公開で、日本では2005年。
 そんなに目新しさを感じなかったのは、今だからではないと思う。だってゲームとかアニメだとよく見る展開なのですよ。
 ラストはちょっとご都合主義を感じる。散々振り回されてきたバタフライさんがどうして大人しくなるの? 綺麗にまとまったのは、神の視点を持つ脚本家だから分かることで主人公にはわからないよね? どうしてそれなのにあの手段なら大丈夫だと思ったの?
 というね、時間モノにありがちな疑問がたくさん出てくる。説得力を持たせるのは難しいので、ほとんど作品では勢いで終わらせることが多い。この作品はバタフライ効果を主題にしているだけに丁寧に描いていて、その勢いを得ることができなかった。
 あ、色々と書いてますが、ちゃんと面白いですよ。それに伏線は回収してますし、もしかしたらラストに関しても私が伏線を見逃している可能性が高いので……本当にそうだったら申し訳ないです。
 後に出た作品だけど、シュタインズゲートの本編が割と説得力のある綺麗な結末を見せてくれたので、時間モノで今でも進化を続けているんだなと感動してます。

映画の感想2

2015.06.01 (Mon)
 またブログ放置してしまったよ……。
 映画の感想を書くつもりだったのですが、自分が面白いと余り思わない映画について書いてもなぁと。
 本当に当たりを引かなくて悲しいです。
 とりあえず、映画は観ていたので、以下に一覧を並べてみたり、あとは一言感想と★の5段階評価付けてみたり。
 我ながら、趣味が丸分かりだぜ! あと辛口ですけど、作品を貶める意図はありません。何故ベストを尽くさなかったのかと嘆いているだけです。

 ちなみに観た順に並べています。


<観た映画リスト>

トランスフォーマー
・評価:★★★★
・感想:変身シーン最高。最初に襲撃された基地のシーンがすごく好き。

トランスフォーマー/リベンジ
・評価:★★
・感想:どうしてこうなった! 前作からだめなところだけを引き継いだ感じで物凄く残念だった。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
・評価:★★
・感想:規模も仕組みもいいのに、どうにも小説的な脚本で微妙。途中で観るのが辛くなったぐらい。

トランスフォーマー/ロストエイジ
・評価:★★
・感想:相変わらずキャラに魅力がないよね。あとどうしてこの脚本家を続投したのかと小一時間問い詰めたい。

パシフィック・リム
・評価:★★★★★
・感想:もうね趣味にダイレクトだよ! ただ、これは怪獣映画ではなくロボット映画だと思う、演出的に。

クローバーフィールド/HAKAISHA
・評価:★★★
・感想:最初のパーティーシーンさえ乗り切ればあとは面白い。撮影方法が独特なので酔う人は注意。

ソーシャル・ネットワーク
・評価:★★★
・感想:ドラマチックかと思ったら割と淡々としたドキュメンタリー路線。

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
・評価:★★★★★
・感想:ギャグとシリアスが喧嘩をしない絶妙な作品。ルリルリとブラックサレナでご飯30杯は行けます。

劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャブ
・評価:★★★
・感想:本編の劣化焼き直しと感じるか、紅莉栖ハァハァになるかで評価が分かれるけど、残念ながら私は前者。

テルマエ・ロマエⅡ
・評価:★★★
・感想:面白い、面白いけど、なんかこの起伏のなさと現代チートの感じ……はっ!? なろう作品だ!

エボリューション
・評価:★★★
・感想:微妙なんだけど、何故か何度も見たくなる不思議な映画。三つ目のスマイルマークがキュート。

LIFE
・評価:★★★
・感想:挑戦と努力する者に対して優しい、本当の意味で救われる綺麗な話。カメラマンがヒロインだと思う。

『白ゆき姫殺人事件』の感想

2015.03.23 (Mon)
 湊かなえ同名小説の映画化作品。映画化やドラマ化されているので有名な作者ですが、私は原作もメディアミックスを含めて、これが初めて観る作品です。
 そんな訳で、映画単体の感想を書いていこうと思います。

●あらすじ
 人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子(菜々緒)で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫(井上真央)。テレビディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され……。
(引用:シネマトゥデイ)

●感想
「ネット炎上ひゃっはー!」
 という話かと思ったら、単純にマスゴミの原因じゃなかろうか。テレビニュースがあれだけやらかしているのだから、ツイッターはあくまで情報拡散を早めただけで決定的な要素では無かったような……。まあネットの特定厨が居るからこそという話かもしれませんが、それでもネット要素は取って付けたような感じがする。
 ステレオタイプの悪人によって回る話というよりは、「自分にとって都合の良い現実」を生きる人々の話。作品内のモラルが低く、悪人の敷居が高くなっており、私としては登場人物に「悪人」は見当たらなかったです。逆に「善人」もまた存在しない。
 しかし、物語が進んでいくにつれて、それがミスリードであることが分かる。人間は、見たく無かったことを忘れることはできる。しかし、見たくないものを見ないままでいることはできない。そして、あなたの見たいものが「誰かにとって都合の良い現実」にすり替えられている可能性がある。
 物語の構造としては単純ではあるが、そのメタ視点の構造を強かに利用した殺人事件という見方をすると、新しい切り口ではないかと思う。

 126分と最近の映画にしては長めで、退屈するシーンが出てくるかなと思ったが、最後まで飽きずに見れた。しかし、決してこの映画には驚きも興奮も感動も存在しない。作中の動画に「感情を表現した映像」という話が少し出てくるが、この映画の映像はその正反対。感情を徹底的に覆い隠す無機質な眼となって、視聴者に「傍観者の視点」を与えてくれる。

 私自身の作品の楽しみ方が拍車を掛けているところもあるが、どこまでも映画に入り込ませてくれない。「お前は無関係だ」と何度も突きつけられるのである。
 恐らくは意図したものだと思うのだが、私達(映画を見ている視聴者)の立ち位置を「匿名の誰か」にしたいのだと思う。
 その証拠に、作中の映像ディレクターである赤星雄治は、現在進行形で物語を動かす唯一の人間だが、内面で何を考えているのか表情に出さないし、声に出すこともない。無機質な文字としてツイッターに呟くだけだ。ネットリテラシーの低いいかにも俗物として描かれており、嫌な奴だし好きにもなれないが、ぎりぎりのところで彼は進行役として落ち着いている。
 遠回しに私達に訴えているのだ。

 これは、赤星雄治の物語ではない。
 そして、容疑者としてネットで叩かれる城野美姫の物語でもない。

 そう、あくまで今作は「白ゆき姫殺人事件」の物語ではなく解説なのだ。
 個人的に物語はキャラクターの人生だと思う。しかし、今作に生きたキャラクターはほぼ登場しない。過去を振り返る語り部たちが入れ替わりで現れて、それに無意味な誰かが反応返すだけだ。物語として機能する「生きたキャラクター同士」のやり取りは僅かな部分だけしかない。

 だったら、この映画は駄作なのかと言われたらそうではない。詰まらないかと訊かれたらそうではない。
 この映画を酷評した人間は、きっと高尚な人物か、あるいは物語として見てしまった方ではないかと思う。
 勘違いモノなどを読む人なら分かると思うのだが、「他人にはどう見えているのかよく分かるシーン」は、ただそれだけで、なんだか面白いのだ。


 これからこの映画を観るという方は、是非とも「感情移入しない傍観者」として観て頂きたい。
 さて、色々と語ったのだが、この作品で一番印象に残ったのが、「俺っ娘かわええなぁ」というのだから、私はどうしようもない奴ではなかろうか。

『スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女と呪われた城』の感想

2015.03.22 (Sun)
 ブログ更新の癖を付けるためになんとか連日更新。
 という訳で、前回の感想で観た映画を返却する時に新たに映画を借りてきたぜお。
 前回もそうだけど、久し振りに文章を書くせいで、文体が安定しないのはご勘弁くだせえ。


 前回の感想で『マレフィセント』について書いたが、今作も『眠れる森の美女』をモチーフにした作品。ジャンルはファンタジー・アドベンチャーと解説に書いてあったが、その通り魔女に呪われたオリベッタ王国の冒険がメインになっている。
 監督はキャスパー・バン・ディーン。誰だよこいつ? と思ったら、『スターシップ・トゥルーパーズ』の主人公、ジョニー・リコを演じた役者だった。今作が初メガホンだそうで不安が止まらないぜ。
 明らかにハズレだろうなぁ、と思いつつ借りました(正確には私ではなく母が選んだのですが)がね、蓋を開けてみたら出てきたのは予想を超えるナニカだった。

 だって、この映画、ゾンビが出るんだぜ!
 やったね、アサイラム! やっぱりトンデモ映画だったよ!


 最初から雑コラの如きCGが猛威を振るい、やる気を感じさせないモブキャラが学芸会を思わせる超絶演技を披露する。映像には映画レベルの迫力がない。連続ドラマが無理をして映画だと言い張ったような雰囲気が漲っており、無茶すんなよと言いたくなる。

 まあいい、どんな映画にもそれぞれ楽しみ方があるというものだ。
 今作は、強くて格好良い王子様が美しい姫を救うヒロイックファンタジーなどでは断じて無い。
 毛むくじゃらの野郎共が、いがみ合い、どつき合い、極稀に熱い絆を魅せながら魔女の城を突き進む。
 そう、これは戦士の物語である。無敵のヒーローなんて居やしない。どいつもこいつも安っぽく、性格の悪いただの人間共が奮闘する。

 ……うん、やっぱりファンタジーとパニックホラーって組み合わせるのは難しいんじゃないかな。いや、そんな意図は無かったのかもしれないけど、演出・展開が完全にそれ系なんだよね。
 かつての仲間がゾンビとなって襲い掛かるなんて、まさかファンタジー世界で目にするとは思わなかったよ。魔女が魔法(物理)で首を引っこ抜くなんて予想外だろう。

 ネタバレはしないので、気になる方はレンタルショップへ。購入は……うん、一度観てから判断しても遅くはありません。

 さあ、衝撃のラスト(笑)がきみを待っている!
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